数はそれほど多くはないが高価なシステムトレード関連の本。
その中からTradeStation関連としてお勧めの日本語訳されたものを紹介。
トレードの海外本の訳、といったらパンローリング社の本が有名だ。
その中でシステムトレード関連書としては現在5冊ほど出版されているが、
勝利の売買システム(トレードステーションから学ぶ実践的売買プログラミング):ジョージ・ブルート&ジョン・R・ヒルの本は、
トレードステーション(Tradestation)でのシステムトレーディングをすることを考えているのであれば、手元においておくべき本だと思う。
プログラミングの仕方から、最適化、評価の仕方、インタビュー、新たな投資マーケットとしてオプションまで、内容の濃いものとなっている。
裁量の入らない完全なるシステムトレーディング、これは自らシステムを作る人だけでなく、世間で販売されているシステムを購入検討する際にも充分な指針となりうる。
また、私にとってもっとも参考となったのは、システムのロジックとプログラムの書き方であった。
いかに自分のものと比べてシンプルであるのかを実感させられた。
むろん、シンプルがいいというのは一概にはいえないが、論理的アイデアに基づき作られているという点、そのシステムでのバックテストによる複数のマーケットでのパフォーマンスの結果、そこまで素直に記載されているのを見て、いかに日本で売られているシステムはあぶなっかしいものが多いのか、というところまで飛躍して考えた。
過去の実績がどのようなものか(バックテスト)、システムの中身である条件やロジックはどうなっているのか、などを資金を投じるに値するものかどうか、この本でシステムの評価の仕方を学ぶ意味でもで価値はあるだろう。